漢方薬に良く使用される生薬一覧
生薬名 薬効 性味 帰経 代表処方 備考
阿膠
(あきょう)
養血薬 温経湯・芎帰膠艾湯 馬・ロバ・牛の皮を水で煮て製したニカワ塊で煎じ終わった液体に溶かして使用します。
威霊仙
(いれいせん)
袪風湿薬 辛・鹹 二朮湯・疎経活血湯
茵蔯蒿
(いんちんこう)
利水滲湿薬 茵蔯蒿湯 胆汁分泌作用があり、黄疸の聖薬ともいわれています。
延胡索
(えんごさく)
理血薬 辛・苦 安中散・折衝飲 妊婦には禁忌
遠志
(おんじ)
養心安神薬 苦・辛 加味温胆湯・帰脾湯 臨床の場で認知症改善の有効成分として解明されましたが、単独使用よりも、処方として使用の方が効果があった。
黄耆
(おうぎ)
補気薬 玉屏風散・防已黄耆湯
黄芩
(おうごん)
清熱燥湿薬 黄連解毒湯 黄芩・黄柏・黄連は苦み3兄弟と私は呼んでいますが、皮膚病などで赤味が強い時に良く効きます。
黄柏
(おうばく)
清熱燥湿薬 黄連解毒湯 大学の生薬実習でこれの結晶を採取する実験をしていましたが、上手くいかなかった思い出があります。
黄連
(おうれん)
清熱燥湿薬 黄連解毒湯 忘年会の罰ゲームに使用される方もいます。
桜皮
(おうひ)
止咳平喘薬 十味敗毒湯 西洋薬の濃厚ブロチンコデイン液はリン酸コデインと桜皮エキスが配合されている鎮咳去痰剤です
葛根
(かっこん)
辛涼解表薬 甘・辛 葛根湯
甘草
(かんぞう)
補気薬 ほとんどの処方に配合 調和薬として処方に配合され、性質の異なる薬物を調和させたり、薬物の偏性や毒性の軽減や、薬効力調整に働く。
桔梗
(ききょう)
止咳平喘薬 苦・辛 桔梗湯・十味敗毒湯
枳実
(きじつ)
行気薬 通導散・四逆散 ダイダイやミカン類の未熟果実を乾燥させたもので、香りがとても強い。
菊花
(きっか)
辛涼解表薬 釣藤散・杞菊地黄丸 菊花には様々な種類(杭菊花・白菊花・黄菊花)があります。明目作用に優れ、眼科疾患にクコ子と使用します。
杏仁
(きょうにん)
止咳平喘薬 苦・辛 麻杏甘石湯・潤腸湯 アンズの種、中華料理の杏仁豆腐の原料としても使用されます。
桂皮
(けいひ)
散寒薬 辛・甘 十全大補湯・八味丸 正式名称は肉桂(にっけい)、通称「ニッキ」で桂枝(けいし)とは異なった部位で効能も違います。
桂枝
(けいし)
辛温解表薬 辛・甘 桂枝湯・葛根湯 本来ならば、左記の処方には桂枝を使用することが望ましいのですが、当店も含めほとんどが肉桂を使用しています。
紅花
(こうか)
活血化瘀薬 血府逐瘀湯・通導散 染色の原料としても使用される「ベニバナ」
婦人病の腹部の痛みに効果があります。
五味子
(ごみし)
収渋薬 小青竜湯・麦味地黄丸 韓国では「オミジャ茶」として親しまれ、お菓子やお酒の材料としても使用されているようです。
柴胡
(さいこ)
辛涼解表薬 四逆散・補中益気湯 ストレスによる気の鬱滞を取り除く働きがあるため、イライラや憂鬱などの改善薬として配合されます。
山楂子
(さんざし)
消導薬 酸・甘 啓脾湯 肉類や脂っこいものの消化を助けてくれます。
これと麦芽・シンギクと合わせた健康食品が人気です
山梔子
(さんしし)
清熱瀉火薬 黄連解毒湯 黄連解毒湯は苦み3兄弟と山梔子が合わさった「苦み4兄弟」です。しかし、皮膚病には使用しよく効きます。
酸棗仁
(さんそうにん)
養心安神薬 甘・酸 酸棗仁湯・帰脾湯 虚弱による不眠に使用されます。以前、炒った方が催眠効果があると言いましたが、勘違いで「醒脾(せいひ)」の効果が得られる(脾の運化作用を回復)の間違いでした。
山薬
(さんやく)
補気薬 六味地黄丸 ナガイモの根茎で「とろろ芋」として知られています。
栄養たっぷりな食材で、滋養強壮作用があります。
生地黄
(しょうじおう)
清熱涼血薬 甘・苦 六味地黄丸 地黄は調剤として2種類あり、効能が違うので、使用の際には、目的に合わせて区別して使用する必要がある。
熟地黄
(じゅくじおう)
養血薬 四物湯 乾燥した地黄を酒で蒸したもの。
生地黄は乾燥しているがこちらはベトベトした状態です
紫蘇
(しそ)
辛温解表薬 半夏厚朴湯 薬味としても使用されることが多く、独特の香りは食欲が増進されます。その香りが気の巡りをよくするので気分の鬱滞も解消してくれます。
柿蒂
(してい)
行気薬 柿蒂湯 「しゃっくり」と言えば「柿蒂湯」、原料は柿のへたを乾燥させたものです。お悩みの方は是非お試し下さい
芍薬(白芍)
(しゃくやく)
養血薬 四物湯 シャクヤクは赤白の違いがあります。白は養血、赤は清熱涼血薬なので、目的とする治療に合わせて選択します。
車前子
(しゃぜんし)
滲湿利水薬 牛車腎気丸・竜胆潟肝湯 女性は知っている方が多く、ダイエットで一時ブームとなったオオバコの種。お湯に入れておくとトロッとした液体がつくられます。
生姜
(しょうきょう)
辛温解表薬 小半夏加茯苓湯 甘草同様、多くの処方に含まれ、発汗を促す・解毒・嘔吐防止として働きます。新卒時、この生薬の香りをかぐとくしゃみが止まらなくなっていました。
升麻
(しょうま)
辛涼解表薬 甘・辛 補中益気湯 分類は辛涼解表ではあるが、補中益気湯の中では「昇提(しょうてい)」で、胃下垂・子宮下垂・脱肛など、内臓下垂を持ち上げる働きがあります
川芎
(せんきゅう)
活血化瘀薬 四物湯・冠元顆粒 セリ科の植物の根で、石のように堅いのですが、香りが強くチヌ釣りの魚寄せとしても利用され、盆栽にも活用されます
蘇葉
(そよう)
辛温解表薬 香蘇散・半夏厚朴湯 食材としても使用される紫蘇
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